清水は3日、前節大分戦から2日間のオフを挟み練習を再開した。今日4日はウエスタンシドニーとの練習試合(午後7時・アイスタ)が行われ、先発が確実なDF吉田豊(23)が、信頼回復へ闘志を燃やした。

 DF吉田が、みそぎの一戦に臨む。この日の練習後、アフシン・ゴトビ監督(49)は、ウエスタンシドニー戦のメンバーについて「(FW伊藤)翔や吉田など、自分たちを見せるチャンス」と明言。相手は、昨季オーストラリアAリーグのレギュラーシーズン王者。先発が確実となった吉田は「アピールする相手として申し分ない」と、自らに言い聞かせるよう語気を強めた。

 左サイドバックで先発した第23節鹿島戦で、指揮官からの信頼を失った。キックオフ直後に鹿島MF遠藤とコンタクトした。しかし、体ごとはじき飛ばされて突破を許すと、そこから先制点を献上。同35分には、早々と交代を告げられた。

 続く第24節大分戦は、第2節横浜戦以来6カ月ぶりに、けがや出場停止の理由以外で先発を外された。原因となったプレーを映像で再度確認。吉田は「ミスが失点に直結するDFだし、慎重にやらなければいけない時間帯だった。軽率なプレーでチームに迷惑をかけてしまった」と、反省の言葉を並べる。

 次節名古屋戦までは、天皇杯を挟んで約2週間の“猶予”がある。「リーグ戦も残り10試合。もう1度チームに貢献するためにも、ここで監督にアピールしなければならない。まずは、90分間集中してやること。簡単なミスをなくして、攻撃面でも自分の良さを出していきたい」と吉田。定位置奪還に向けて猛アピールする覚悟だ。【前田和哉】