清水イレブンが13日、シーズン終盤に向けて、再度気合を入れ直した。この日、約2時間の調整を終えた後、午後5時半から静岡市内のレストランで選手だけの決起集会を行った。集会開催のきっかけは、10月のホーム鳥栖戦でMF杉山浩太(28)が記録した09年3月の横浜戦以来のゴールだ。主将の約4年半ぶりとなるゴールに対し、アフシン・ゴトビ監督(49)がプレゼントを提供することになり、この日の決起集会が指揮官のポケットマネーで実現した。

 今季はこれまでシーズン開幕前やMF本田拓也(28)、FWラドンチッチ(30)が加入した夏など、3度の食事会を行ってきた。杉山は「今季もリーグは残り3試合。タイトル、ACL(アジア・チャンピオンズリーグ)出場権が懸かった大事な天皇杯もある。もう1度ここで全員の気持ちを1つにして向かっていくきっかけになれば」と話した。

 16日には、その天皇杯の4回戦で仙台と対戦(午後1時・アイスタ)する。当日は、リーグ戦の前節川崎F戦で負傷したFW大前元紀(23)の離脱など、主力不在の厳しい状況が予想されるが、チーム一丸で乗り越える構えだ。【前田和哉】