川崎FがACLを間近に控え、ピンチだ。16日に清水とプレシーズンマッチ(アイスタ)も1-5で大敗。大雪の影響で、前日まで3日間練習できず、新加入FW森島康仁(26)がゴールも、調整不足からか後半途中に退場。今後も悪天候が予想され、ACL貴州人和戦(26日=等々力)にぶっつけ本番で挑む可能性も出てきた。

 遠方に望む富士山の頂には雲1つかかっていなかったが、チームには暗雲が垂れ込めた。ACLまであと10日なのにピッチには控え選手ばかり。FW大久保、MF中村、稲本らはベンチ入りメンバーからも外れた。

 12日に宮崎合宿から帰京したが、大雪の影響で川崎市内の練習場が使えない。15日に静岡市内で調整する予定も、交通網の乱れでチームの到着は15日夜。また、森島は午前9時から6時間も寮付近で除雪作業。その影響か、後半23分に右太もも裏から腰にかけてけいれんを訴え交代した。「雪かきがきたのかな。でもピッチは使えなくても、階段で走るとか工夫して調整できたはず。最後まで出られなくて悔しい」。

 予報では今週半ばに、関東で降雪の可能性がある。大雪がすべての理由ではないが、調整不足のままACL開幕が現実味を帯びてきた。中村は「試合ができても、できなくても、しっかり練習して備えるだけ」と話した。