<J1:東京2-1鳥栖>◇第6節◇6日◇味スタ

 東京FW平山相太(28)が、J1では1219日ぶりのリーグ戦先発で事実上の決勝点を決めた。1点リードの後半31分、右CKからニアでMF高橋がヘディングした球がこぼれてきた。鳥栖守備陣5人に囲まれる中、190センチの体に両手を広げてスペースを確保。寄せ切れない相手に対し、体を反転させて左足で蹴り込んだ。「調子がいいときは、ボールがこぼれてくるもの」と10年12月4日以来の先発で結果を残した。

 開幕3戦で未勝利に終わってから、東京は試合のたびに選手が入れ替わる「猫の目布陣」を敷いた。ナビスコ杯で結果を残したFW河野がトップ下に入り、この日の先制点をマーク。終盤に1失点許すものの、開幕6戦目にしてようやく出番が回ってきた平山のゴールで、最後は逃げ切った。「調子いい選手が使われて、いい競争ができている」と平山は言い、チームも連勝。結果がついてきた。