鹿島のU-21日本代表センターバック(CB)植田直通(19)が、明日26日のアウェー広島戦でリーグ初先発することが濃厚になった。24日の紅白戦で出場停止の青木に代わって主力組に入り、日本代表候補の昌子とコンビを組んだ。クラブの10代先発はDFでは08年内田以来、CBでは01年羽田以来13年ぶりとなる。

 186センチ、77キロの体格で空中戦に強く走力もトップクラス。身体能力を武器に高卒2年目でチャンスを得たが「1年目から出る目標があったので遅い。遅れを取り戻さないと」と危機感を持つ。熊本・大津高から10クラブ争奪戦の末に入団しただけに「試合に出てる同級生もいるし、悔しかった」と、神戸CB岩波らを刺激に出番を待っていた。

 初先発の相手が2連覇中の広島となったが「アピールするには一番いい相手。思いっきり戦えますから」と物おじしない。勝てば首位返り咲きの可能性がある一戦で、19歳が躍動する。

 ◆植田直通(うえだ・なおみち)1994年(平6)10月24日、熊本県宇土市生まれ。住吉中時代にテコンドーで日本王者となり、世界大会を経験。大津高時代の11年にU-17W杯で8強入り。1月のU-22アジア選手権(オマーン)では全4試合に先発フル出場した。家族は両親、姉、妹。利き足は右。血液型A。