大学界の目玉とも言える専大FW仲川輝人(4年)を巡り、浦和と横浜で争奪戦が繰り広げられている。シーズン前の2月に行われた浦和の指宿キャンプ、横浜の宮崎キャンプに参加し、紅白戦でもプレー。身長162センチと小柄ながら、切れとテクニックを兼備したドリブルが最大の武器。簡単には倒れない体の強さもある。全日本大学選抜には12年から3年連続で選出されており、1年生から中心選手として活躍。関東大学サッカーリーグ1部を3連覇している専大の原動力となっている。昨季は同リーグで15得点。ドイツ1部ケルンに加入したMF長沢和輝を抑えて得点王にもなった。

 仲川は、8日から始まり、17日に決勝を迎える総理大臣杯が終わった後にも、進路を決める予定。当初は、ユース時代に所属していた川崎Fも選択肢にあったが、ここにきて浦和と横浜の一騎打ちとなった。即戦力としての期待も高く、動向が注目される。

 ◆仲川輝人(なかがわ・てるひと)1992年(平4)7月27日、神奈川県生まれ。川崎F・U-18から専大へ進学。162センチ、57キロ。