J2磐田のMFチンガ(23)が、31日のホーム栃木戦で、“ネコ流ドリブル”での3戦連発を狙っている。チンガのドリブルは独特。チームメートも「足を出してもかわされて下がるしかなくなってしまう」とその技術に太鼓判を押す。実際、前節湘南戦でも相手DFがきっちりマークしていたが、ボールを奪えず後退しシュートを決められた。

 そのドリブルは「ネコ」からヒントを得たという。「ネコは、狭い場所も障害物をよけてスピーディーにスルスルと走って行く。そのマネをしています。自分はネコは飼ったことはないし、イヌの方が好きだけど」と笑う。ボールを受ける前からどう仕掛けていくかイメージもしている。「ブラジルで攻撃的ポジションでプレーしていたころ、練習や実戦で試す時間があってその技術が磨けた。ボランチでは守備重視でその部分は封印していたけど、今は前でプレーしているので出せています」と話す。

 次節は3戦連発がかかるが「次は1点でなく2点狙います」とキッパリ。ブラジルではハットトリックを決めるとスポーツ番組に曲をリクエストできる“特典”があるそうで「もし、3点決めたらお願いしようかな」。松本の反町康治監督も対戦後に「チンガは隙がない」と一目置いたほど。ピッチでネコのようなしなやかな動きでゴールを目指す。【岩田千代巳】