J2山形MF日高慶太(24)が明日14日のアウェー愛媛戦を前に、リーグデビューを強烈にアピールした。天皇杯4回戦(10日、鳥栖戦)では決勝ゴールを2戦連続アシスト。4年ぶり8強進出の原動力になった。12日の紅白戦でも、日高は天皇杯の疲れも見せずにサブ組のボランチでフル出場。「(アピールを)継続していきたい」と意欲を見せた。

 慶大から12年に山形に入団して3年目。昨年8月、JFL町田(現J3)に期限付き移籍して今季チームに復帰した。リーグ戦では前節水戸戦で初ベンチ入りしたが、まだピッチには立っていない。山形での公式戦デビューになった天皇杯3回戦(ソニー仙台戦)では右CKでFW万代の決勝ヘッドを演出。続く4回戦でも0-0の延長後半2分、浮き球パスで万代の決勝ゴールをアシストした。石崎監督も「自信にしてほしい。だが自信が過信にならないように」と期待している。

 現役慶大生で3学年下の東京FW武藤嘉紀(22)がアギーレジャパンに初招集。10日のベネズエラ戦で代表初ゴールを決めた。大学時、前線で一緒にプレーした日高は「ヨッチ(武藤)の活躍は純粋にうれしい」と発奮材料にしている。昨季町田ではJFL6試合に出場。チーム全体のことも考えられるようになった。本来は攻撃的MFだが、「どこでも埋められるようになってチームに貢献したい」とリーグデビューに備えている。【佐々木雄高】