J2山形DF小林亮(32)が昇格プレーオフ圏(6位)進出に貢献する。チームは18日、明日20日のホーム京都戦に向けて紅白戦を行った。センターバック2人を故障などで欠く中、前々節(水戸戦)途中から採用したシステム3-4-3を継続。紅白戦で、本来右サイドバックの小林は主力組の右ウイングバック(WB)でフル出場し、攻守の連係を確認した。

 前節アウェー愛媛戦は0-4の惨敗。右WBだった山田が今節、累積警告4回で出場停止になる。昨夏の右膝前十字靱帯(じんたい)断裂からリーグ復帰し、今季6戦ぶり3度目の先発が確実になった小林は「基本は5バック。運動量が求められ、より攻撃的なパワーも必要になる」と自らの役割を理解している。

 愛媛戦は開始2分に失点。最後まで立て直せなかった石崎監督は「経験に期待したい。対応力がある。小林が入れば落ち着くだろう」とJ通算213試合出場のベテランに期待した。約11カ月ぶりの公式戦復帰になった7月の天皇杯3回戦(熊本戦)にフル出場。1-0の完封勝利に貢献した。リーグ戦でも今季、小林が出場した試合は2勝1分けと負けなしだ。

 現在11位のチームは、リーグ12位タイの35得点、同6位の32失点と低迷。勝ち点3差で追う7位京都を含め、現在の上位チームとは今季3勝3分け9敗だ。小林は「ゴールに1歩でも近づいてチャンスメークしたい」と、残り11戦での巻き返しを誓った。【佐々木雄高】