J2磐田のDF木下高彰(21)がJ全カテゴリー得点を狙う。木下は12日のJ3で、J-22選抜の主将として相模原戦に出場し、CKから2得点を挙げ5-1の快勝に貢献した。14日、磐田市内の練習に“凱旋(がいせん)”し、名波浩監督(41)から「映像を見たよ」と声をかけられチームメートからも祝福された。だが「フィードなどの細かいプレーはまだまだ。磐田の試合に出てJ1昇格に貢献できるようにしないと」と、J初ゴールも浮かれていない。

 前半18分に味方が退場し数的不利になるも、木下は「GKが相手のPKを止めてくれて勇気づけられて立て直せた」と振り返る。今季中にJ2で得点し、J1昇格が決まれば「J全カテゴリー得点」も見えてくる。「セットプレーはいつも狙っている。でも重点は守備。1試合1試合、0で抑えて自分も得点できることが理想」。伸び盛りの21歳は大きな目標への1歩を踏み出した。【岩田千代巳】