同期&後輩たちの前で異例の所信表明!!

 来季J1清水入りが内定している浜松開誠館サッカー部のDF松原后(3年)が15日、同校で加入内定の報告会と記者会見に臨んだ。全校生徒約1100人の前で、将来の日本代表入りを力強く宣言してみせた。同校からは4人目のJリーガー誕生。学校創立90周年の節目の年に飛び出す松原には、大きな期待が寄せられた。

 清水のユニホームに袖を通した松原は堂々としていた。この日の加入内定の報告会には、中高合わせて約1100人の全校生徒が参加。清水がホーム試合時の選手入場で使用する曲が流れる中で登壇し、生徒らから盛大な拍手を浴びた。引き締まった表情の松原は「まずはエスパルスで試合に出て、将来は日本代表になれるように成長していきたい」と力強く宣言した。

 清水の来季新加入選手はユースのMF宮本航汰(3年)とDF水谷拓磨(3年)、FW北川航也(3年)に続いて4人目。県内の高体連では、今季第1号のJリーガー誕生となる。同校出身としても12年にJ2磐田入りしたDF木下高彰(21)以来、4人目だ。現役時代に清水で主にFWとして活躍した青嶋文明監督(46)からは「プロに入ってさらに成長できるように頑張ってほしい」とエールを送られた。

 報告会後の記者会見は清水でプレーした父の真也さん同席で臨んだ。松原は清水のほかに神戸やJ2磐田など、5クラブからオファーを受けていたというが「エスパルスで活躍することが恩返しになる」と、父と同じ道を選んだ。真也さんも「こういう形でエスパルスに関わることができるのは大変うれしい」と感慨深げだった。

 待望のプロ入りが決まり、11月からは高校生活最後の大会、選手権県大会が控えている。松原は「いろんな人の期待に応えたい。キャプテンとしてチームを全国に導きたい」と、悲願の全国出場に向けて決意を新たにした。【神谷亮磨】

 ◆松原后(まつばら・こう)1996年(平8)8月30日、浜松市生まれ。ヤマスポーツクラブでサッカーを始め、中学時代は磐田ジュニアユースに所属。U-15、17、18日本代表、国体静岡県選抜に選出される。181センチ、73キロ。家族は両親、兄、弟。血液型A。