東京がブラジルW杯に出場した川崎F・大久保嘉人(32)に、超大型契約を条件に獲得に乗り出す。複数のクラブ関係者によると、年俸1億3000万円、勝利給に加えて「ゴール給」も用意。3年の複数年を提示する準備をしており、日本人トップクラスの大型オファーだ。

 大久保の流出に備えて、川崎Fは東京の元日本代表FW渡辺千真(28)をリストアップしていることが28日、複数の関係者の話で分かった。点取り屋が抜けるとなれば、その穴の大きさは計り知れない。攻撃サッカーの核として、大久保と同じ長崎・国見出身のストライカーが有力候補になっている。

 渡辺は早大を経て09年に横浜入りし、新人最多13得点を挙げ新人王に輝いた。昨季は9月以降に大失速しながら、リーグ7位タイの17得点を挙げるも、今季はFW武藤の台頭などでレギュラーから外れ、ここまで3得点。不本意なシーズンを送っているが、年間通して出場機会が与えられれば、20点超えも狙える力はある。川崎Fの逆転優勝は厳しくなった今、来季へ向け動向を注視していく。