<天皇杯:G大阪5-2清水>◇準決勝◇26日◇味スタ

 G大阪はFW宇佐美貴史(22)の2得点などで清水に圧勝し、5大会ぶりの優勝に王手をかけた。優勝のナビスコ杯、現在2位のリーグ戦を含めた3冠へ前進した。決勝は12月13日に日産スタジアムで開催される。

 エース宇佐美が雨の東京で完全復活し、G大阪が5大会ぶり4度目の優勝に王手だ。1点リードの後半27分。前に飛び出した相手GKの位置を確認し、宇佐美が技ありループシュート。前半9分には宇佐美が放ったGK正面へのミドルシュートが、雨で滑って先制点となっていた。1試合2発。10月9日ナビスコ杯準決勝第1戦川崎F戦以来、出場した公式戦では8試合ぶりとなる待望のゴールで目を覚ました。

 「(1点目は)リラックスして力も入ってなかった。(2点目は)1点目があったからなのかな。GKが出てたので、あれ(ループ)しか考えてなかった」。清水とは対照的にほぼベスト布陣で臨んだ。長谷川監督は「勝てるメンバーを選んだ。選手は体にむち打って、戦う姿勢を見せてくれた」。優勝したナビスコ杯に続く2冠へ王手。リーグ戦と合わせた3冠へ待ったなしだ。