J2札幌を運営する北海道フットボールクラブが5日、新年の業務を開始した。クラブ創設20年目の仕事始めを迎えるにあたり、野々村芳和社長(42)は「もう1度、北海道のクラブということを分かってもらえるような取り組みをしていきたい」と、地域密着の運営方針を再確認した。

 言葉通り、この日は午後から札幌市内のスポンサー企業2社の交礼会を“はしご”した。野々村社長は「もっと仲間を増やすことを続けなくてはいけない。新たな収益につながることで、やろうと考えていることはある。国内でも海外でも」という。就任3年目となる今季は、ファンやスポンサー獲得に向けた新たなプランが動き出しそうだ。

 クラブからは、この日までに契約合意に至ったバルバリッチ監督(52)らスタッフ5人、選手29人も発表された。野々村社長は、新たに加入する元日本代表MF稲本や昨季はケガに泣いたMF小野ら「期待した選手が7割以上稼働するなどの条件付き」とした上で「十分に(J1昇格の)可能性のある選手をそろえることができた」と手応えを語った。【中島洋尚】