W杯ブラジル大会もいよいよ佳境に突入してきたが、4大会ぶりに出場しているコロンビアの勢いが止まらない。10番をつけるハメス・ロドリゲス(22=モナコ)が得点王争いでトップとなる5ゴールを挙げ、チームを初の8強に導いた。

 ロドリゲスはルックスも良く、甘い感じのベビーフェイスに一目ぼれした女性ファンも多いのでは。だが実は22歳という若さで一女を持つ既婚者。「この子が僕のすべて」というコメント付きで、長女を抱っこしている写真をフェイスブックにアップするなど、良き父親ぶりもみせている。

 コロンビア国内で、そんなロドリゲスに劣らぬ人気を博し、「女ハメス・ロドリゲス」と言われているサッカー選手がいる。女子コロンビア代表のヨレリ・リンコン(20)だ。

 10年U-20女子W杯ドイツ大会では2ゴールを挙げてコロンビアの4強入りに貢献。ロドリゲスと同じ10番を背負うA代表でも、同年の女子南米選手権で5得点をマークしてチームを準優勝に導き、初のW杯出場を決めた。現在、米女子Wリーグ(2部相当)のニュージャージー・ワイルドキャッツでプレーするが、昨季はスウェーデンのロゼンガルドに所属。女子欧州チャンピオンズリーグにも出場した。

 だがなんと言っても特筆すべきは、そのキュートさ。スペイン・スポルト紙(電子版)は女子スポーツのコーナーで、ユニホームをたくし上げ、へそだし姿のリンコンの写真を掲載。「女版ハメス・ロドリゲスは男子コロンビア代表の勝利に共鳴している」と、大々的に報じた。スポルト紙は「ロドリゲスとリンコンがいる限り、男女ともにコロンビアサッカーの未来は明るい」と記している。

 リンコンはコロンビア国内のテレビにも引っ張りだこで、華麗な足技を披露する姿がインターネットの動画投稿サイト・ユーチューブでも見ることができるので、一度チェックしてみてはいかがだろうか。女子コロンビア代表はFIFAランクで現在31位と決して強豪ではないが、才能と美貌を兼ね備えたリンコンがいれば、ロドリゲスが男子代表をけん引したように、世界トップのチームへと変貌をとげるかもしれない。