<クラブW杯:LDUキト(エクアドル)2-0パチューカ(メキシコ)>◇17日◇国立◇準決勝

 南米王者のLDUキト(エクアドル)が2-0で北中米カリブ海代表のパチューカ(メキシコ)を破り、南米勢として5大会連続の決勝進出を決めた。前半4分、自陣からの速攻でFWビエレルが先制ゴールを奪うなど、パスカットからのカウンター攻撃を徹底し、初戦を逆転勝ちで制して勢いに乗っていた相手に完勝した。21日の決勝ではマンチェスターU-G大阪の勝者と対戦する。

 南米王者LDUキトはしたたかだった。前半4分、自陣で相手の短いパスを奪うと、すぐに反撃開始。ビエレルがドリブルを相手DFに止められながら、別の選手に当たって戻ってくる幸運で先制点を奪った。前半26分、ボラニョスの直接FKで2点目を奪った後も、狙いは変わらない。相手が得意とする短いパス回しに照準を定め、速攻につなげた。ボール支配率は34%で、パチューカの半分程度。主導権を握る南米のスタイルを捨て勝ちを奪った。

 南米代表は、前身の大会を含めたクラブW杯の全大会で、決勝に進んでいる。LDUキトはエクアドル勢として初出場でチームの知名度が低く、時差などで調整不足も露呈し、同代表初の準決勝敗退も指摘されていた。バウサ監督は「歴史の長い南米サッカーを代表して来た。我々は既に世界2番目のクラブだ。ここまで来たら世界の頂点を目指す」と威勢良く話した。