日本代表FW本田圭佑(29=ACミラン)が所属事務所を通してオーストリア3部のSVホルンを買収し、実質的なオーナーとなった。日本でほとんど存在を知られていなかったクラブを手に入れた本田の狙いは? 

 <解説> 今回の買収劇について、本田がオーナーを務め神田氏が籍を置く所属事務所の「ホンダ エスティーロ」は経営参入という表現を使っている。

 具体的にSVホルンはNPO法人によって管理されており、トップチームのみ会社組織となっている。エスティーロ社は母体のNPOと会社組織のトップチームの両方で主導権を握っている。両組織の書面上に「本田圭佑」という名前は一切ないが、実質的にすべてを取り仕切る事務所のオーナーが本田ということで、本田の思いが100%通る環境になっている。

 なお、気になる買収金額について神田氏は「お金をいくら、どういう形で入れたのかはお答えできない」としている。ただ、本田に近い関係者によると初期投資として動いたお金は「数億円」だという。決して安い額ではなく、本田と同社の本気度が見てとれる。