ドイツ2部ザンクトパウリのFW宮市亮(23)が、約1年ぶりに公式戦のピッチに帰ってきた。

 今季開幕前の昨年7月、練習試合で左膝前十字靱帯(じんたい)を断裂。手術、リハビリを経て、1日のウニオン・ベルリン戦に途中出場した。

 オランダ1部トウェンテに所属していた昨年5月10日・ドルトレヒト戦以来となる公式戦出場を果たした。

 後半32分。本拠地ミラントア・スタジアムのピッチに立つと歓声が湧いた。クラブ公式ホームページによると宮市は「スタジアム中のファンが僕の名前を叫んでくれたあの瞬間、忘れることはないです」と話した。

 わずか13分間の出場で無得点。試合も0-0で引き分けたが「今日、少しでもプレーすることができたのはすてきなこと」と充実感を漂わせた。

 リーネン監督は宮市の復帰を喜んだ上で「フィジカル的には以前よりも強靱(きょうじん)になっている。だが彼にはまだ時間が必要だ。今季中に90分プレーするのは夢のような話」と慎重だった。