ワールドカップ(W杯)ロシア大会でベスト16入りした日本代表MF柴崎岳(26=ヘタフェ)が13日、地元の青森・野辺地町を表敬訪問した。

 会場となった野辺地町中央公民館では、ファンや職員ら約200人が出迎え、計20社、約40人に報道陣も詰めかけた。柴崎ははじめに松山英樹副町長と河島靖岳教育長と約15分ほど会談し、W杯での活躍を労われた。松山副町長は柴崎へ同町初の町民栄誉賞の贈呈を検討していることを明かした。会談で本人にも伝えたといい「『ありがとうございます』と言われました」と笑顔をみせた。

 会談後に取材に応じ「W杯に出場でき、夢がかなったという気持ちでいっぱいです。ベスト16ということで、日本の力は出し切った大会だったかなと思います」と振り返り、実家のある野辺地町には「3日前に戻ってきました」と明かした。「久しぶりに帰ってきて、懐かしい空気の中、海の幸とかいろんなものを食べさせてもらいながら、とてもリラックスして過ごしていました」と話した。

 青森県出身者では初のW杯出場で、大会中も両親らを通じて地元の盛り上がりは耳に入っていたという。「たくさんの方々に応援されているなと感じていた」と感謝。W杯後の両親からの言葉については「『お疲れさまでした』とだけ。僕もこういった性格ですので、ひと言伝えられて。親が一番いろいろ大変だったと思うし、喜んでくれたんじゃないかなと思う」と話した。

 4年後については「クラブでも4回シーズンがありますし、その中でどれだけ成長して試合に出続けられるか。地に足を着けて、目の前の1試合1試合に向き合っていきたい」と意気込んだ。欧州CLについては「目指したいところ」と語り、自身の移籍については「何も決まってません」と話すにとどめた。

 帰り際には、待っていたファンらへサインや写真撮影などのファンサービスを行った。ファンからは女優の真野恵里菜(27)との結婚報道について「結婚おめでとう」などと声が飛んだが、無表情で反応することはなく、約10分間対応して会場をあとにした。