<ブンデスリーガ:ボーフム2-0カールスルーエ>◇1日◇ボーフム

 ボーフムに所属する元日本代表の小野伸二(29)が昨年9月以来の公式戦のピッチに立った。「すごい久しぶりですね。忘れてましたね、いつ出たかも」。チームがようやくリーグ戦で2勝目を挙げたのも重なり、表情がほころんだ。

 久々の出場は2-0でリードする後半33分にやってきた。ポジションはトップ下だったが、コラー監督の「しっかりと守備についてくれ」という指示に従い、積極的にボールを追い掛け守備で貢献した。慢性的な足首痛や腰痛の影響もあり、ベンチにくすぶっていた約4カ月。そのストレスを晴らすように動く姿が印象的だった。

 小野は「試合に出られて勝ったということは非常に良かった」と話す。7日は大久保嘉人が加入し、長谷部誠もいるボルフスブルクとの対戦で、日本人対決も期待される。大久保は1月31日のリーグ初戦で上々のデビューを飾った。それでも、小野は「刺激になるが、自分がやらなくてはいけないことは分かっている。(先発は)狙うが、僕はチームのためにしっかり準備する」と焦りはない。かつてフェイエノールト(オランダ)でUEFA杯を制した「天才」が、再び輝きを取り戻せるか。

 [2009年2月4日7時30分]ソーシャルブックマーク