国際オリンピック委員会(IOC)のロゲ会長は26日、メキシコのアカプルコで開いた理事会終了後に記者会見し、2018年と22年のW杯招致疑惑に揺れる国際サッカー連盟(FIFA)のブラッター会長に、不正を一掃するよう促したことを明らかにした。

 ロゲ会長は、ブラッター会長から状況の説明を受けているとし「最大限に不正を排除する努力をするよう激励した」と述べた。

 IOCは02年ソルトレークシティー冬季五輪招致に絡む買収スキャンダルを受け、IOC委員の招致都市訪問を禁止した。ロゲ会長は「できる限りの対応策を取った」とする一方、「再び起こらないことを望むが、不正は人間性の一部。決して起こらないとは言えない」と再発を警戒した。

 [2010年10月27日8時38分]ソーシャルブックマーク