<ブンデスリーガ:マインツ2-0ニュルンベルク>◇26日◇マインツ

 マインツFW岡崎慎司(28)が今シーズン14ゴール目となる先制点を決め、欧州主要1部リーグでの日本選手最多得点を更新した。

 得点を量産した背景にはクラブ選びの成功がある。今季加入したマインツでは守備でも労を惜しまず、愚直にゴールを目指す特長が周囲に理解されている。昨季まで所属したシュツットガルトでは身の丈以上の仕事も求められて戸惑った時期もあったが、新天地では役割が明確になったことが好結果につながっている。

 ビッグクラブではないマインツはやりくり上手で知られる。走力に優れ、攻守に貢献できる選手で戦う哲学がある。そのため卓越した手腕で知られるトゥヘル監督や幹部が、クラブに合うと見込んで日本代表FWを獲得した。

 監督は対戦相手として見た岡崎に魅力を感じたという。「勤勉なスタイルや、試合中の動き方がチームで話題になった。彼はうちでこそ働ける」と確信したという。

 昨年8月から約2カ月間得点がなかった時期も、ゴール以外の貢献度を重視する監督が粘り強く起用した。目に見える結果が出ればパスが集まり、プレーに自信も出てきた。本人の成長に加え、好循環になる下地があった。