オーストラリア協会は、新代表監督としてホルガー・オジェック氏(61)の就任を発表した。同国はW杯南アフリカ大会で1次リーグで敗退し、ピム監督が退任していた。新体制の初陣は9月3日のスイスとの親善試合になる予定。同協会のロウリー会長は同氏について「彼は監督としてだけでなく、教育者として勝利の哲学を選手たちに伝えることができる」と話した。

 契約は4年で、来年1月のアジア杯制覇がまずは第1目標となり、その後は14年W杯ブラジル大会に向けての戦いとなる。同氏は「オーストラリア代表に就任できて興奮している。14年に向けて、若い選手やコーチたちに良い影響を与えたいと思っている」と話した。

 95~96、07~08年に浦和監督を務めるなど日本にも縁がある。95年には、2年連続最下位のチームを第1ステージ3位に導いた。07年には、現日本代表のDF闘莉王(名古屋)やMF長谷部(ボルフスブルク)らを率いてアジア・チャンピオンズリーグ初優勝した。来年のアジア杯では、日本とオーストラリアの間で「師弟対決」が見られるかもしれない。

 [2010年8月12日8時38分

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