中国スーパーリーグ杭州緑城の岡田武史新監督(55)が、大胆不敵な若手積極起用で来季に挑む。30日、年末年始の休暇のため成田空港着の航空機で杭州から帰国。「トップチームに若手を大量に上げる。おれは外国人だから大胆なことがやれる」と断言した。

 26日から現地でチームの練習を指揮。5日間で5試合の実戦を視察した結果「ウチはお金がないから補強は難しい。良い選手が多い下部組織から50人ほどを(1月6日開始の)昆明合宿に連れて行く。その中で厳選したメンバーをトップに上げる」と計画を立てた。

 2月初旬開始予定の日本合宿では茨城県内の大学でチームワークを養うメニューを消化した後、静岡県内の施設で体力測定を実施。その後、鹿児島県内の2カ所で練習試合などをこなし、3月10日の開幕に向けて調整する。その間も若手を積極起用する方針だ。

 人間関係やしがらみもある日本では成し得なかった大胆な若手起用。「もうトップチームでカットするメンバーは決めた。おれは外国人だから、どんどんやれることをやりたい。下部組織には面白い選手が本当に多いから」。日本の名将がリスク覚悟の大胆策で新天地に挑む。【菅家大輔】