陸上の世界選手権に出場する男子100メートル、200メートルの世界記録保持者、ウサイン・ボルト(ジャマイカ)が20日、北京で記者会見し、注目される今季好調のジャスティン・ガトリン(米国)との対決に向け「感覚も良く、準備は万全だ。自分のレースに集中したい」と大会連覇へ意欲を語った。

 2008年北京五輪では100メートル、200メートル、400メートルリレー全てで当時の世界新記録を出し、優勝した。「北京は競技人生の原点。最高の思い出が詰まった競技場に戻ることができて興奮している」と笑顔で話した。

 今季は不振が続いたが、7月下旬に100メートルで9秒87を出して左脚故障から復調をアピール。ドーピング問題が波紋を広げる中、21日に29歳の誕生日を迎えるスーパースターは「開幕直前にこの話題ばかりで悲しい。自分には関係ないことだ」と強調した。