女子100メートル決勝で最速女王の福島千里(27=北海道ハイテクAC)が、11秒45で同種目最多となる7連覇を達成し、3大会連続五輪代表入りを決めた。

 激しく雨が降り続く中、スタートを決めると一気に加速し、2位以下をまったく寄せ付けず、貫禄の走り。会場に集まった2万3500人のファンを沸かせた。「応援してくれる人、支えてくれる人がどんどん増えていると感じる中で連覇を続けられることは幸せなこと」と喜んだ。

 今年の開幕戦だった4月の織田記念国際同100メートル決勝を右足のけいれんで棄権してから流れに乗れず、その後の国内2大会を欠場したが、焦らずじっくり調整。今月初めにはポーランド、スイスで2大会に出場するなど復調気配を示し、今大会に挑んできた。「不安がなかったと言ったらうそになるけど口では心配ないと言ってきた。監督初め、チームメートのおかげ」と話した。26日の同200メートルで2冠を目指す。