<陸上:ダイヤモンドリーグ第2戦上海大会>◇18日◇中国・上海

 男子走り幅跳びで地元の李金哲(23=中国)が8メートル34の今季世界最高で優勝。ロンドン五輪メダリスト全員を破る金星を挙げ、地元観衆を熱狂させた。

 4回目に自己記録を9センチ更新した李は残る5、6回目の試技をパス。アレクサンダー・メンコフ(22=ロシア)が6回目に8メートル31と、やはり自己記録を2センチ更新したが届かなかった。

 ロンドン五輪金メダリストのグレッグ・ラザフォード(26=英国)は8メートル08で3位。銀メダルのミッチェル・ワット(25=豪州)は12位、銅メダルのウィル・クレイ(21=米国)は13位と振るわなかった。

 この結果に世界の陸上関係者が驚かされたが、李は「驚きではない。良いジャンプができると思っていた」とコメントした。

 2009年に8メートルジャンパーの仲間入りを果たし、8メートル18まで記録を伸ばしロンドン五輪のホープと目された。だが、その後は大腿部の故障もあって伸び悩んだ。昨年復調して8メートル25と記録を伸ばしたが、ロンドン五輪は予選落ちに終わっている。「今日の結果はサプライズではないが、私の人生で一番大きな勝利であるのは間違いない」

 今後は8月のモスクワ世界陸上が目標。「メダルを狙っていく」と力強く言い切った。