<インディカー第16戦:インディジャパン300マイル>◇19日◇決勝◇栃木・ツインリンクもてぎ◇1周1・5マイル(約2・4キロ)

 22番手からスタートしたアンドレッティ・グリーンの武藤英紀(26)は追い上げ及ばず14位に終わった。初優勝へ万全の準備をした中での不本意な結果に、レース後はスタンドのファンに謝罪し、目に涙を浮かべて悔しがった。チップ・ガナッシのスコット・ディクソン(29=オーストラリア)がポール・ツー・ウインで、年間総合王者争いの首位に浮上。昨年優勝で武藤の同僚のダニカ・パトリック(米国)は6位だった。

 14位に終わった武藤は「応援してくれたファンから力をもらった。こんな順位で申し訳ない」と観客に謝り、悔しさで目に涙を浮かべた。予選での事故に続き、決勝も他車の事故の混乱の中で連絡ミスが起き、ピットストップが1回増える不運でトップ10入りを逃した。「運を呼び込む土台を作りたい。わがままと思われても、はっきり要求したりしないと」と話した。現在、複数チームと来季契約で交渉中。「最高の車と環境を手に入れたい」と来年のリベンジを目指す。