日野チームスガワラの菅原義正(68)らが29日、東京・日野市の日野自動車で、ダカール・ラリー(来年1月1~17日、アルゼンチン・チリ周回コース)のカミオン(トラック)部門への参戦会見を行った。菅原は83年の2輪部門でのダカール・ラリー初参戦から26回連続出場、20回連続完走のギネス記録を保持する。三菱自動車の撤退で、今回からは日本では唯一、部門総合優勝を狙える立場になった。

 普段はレーサーのマネジメント会社の会長。高齢だが「まだ走れる実感がある」と衰えは感じていない。標高約4700メートルのアンデス山脈越えの高山病対策を兼ね、7月から50年近い喫煙歴で初の禁煙を決行中。不況で逆風が続くモータースポーツを支えるためにも、現役を退くわけにはいかない。「68歳で現役で走るから応援してくれるスポンサーもあるからね」。若者にモータースポーツの素晴らしさを伝えるライフワークのため、景気回復まで体を張って戦う。