第5シードの錦織圭(25=日清食品)が、シモーネ・ボレリ(イタリア)に6-3、6-7、6-2、3-6、6-3でフルセットの末に勝利を収め、4年連続で初戦を突破した。

 3時間を超える死闘を制した。第5セットの第2ゲーム、相手のサービスをブレークし主導権を握ると、最後の力を振り絞った。同第3ゲームをキープした直後、この試合初となるメディカルタイムアウトをとり、痛めている左ふくらはぎに分厚いサポーターを巻いた。時折、顔をしかめながら、また、足を引きずるようなしぐさも見せながらも世界ランク5位の意地で、気力を振り絞った。

 試合を終えた錦織は「タフな相手だった。5セットになってしまったけど勝ててよかった。(試合が)長くなると思っていた。足の状態はそんなに悪くない」と話した。

 錦織は同大会に6度出場し、昨年の4回戦進出が最高成績。昨年全米オープンで準優勝し、4大大会優勝の期待もかかる男が、苦しみながらも2回戦に進出した。