女子バスケットボール、シャンソン化粧品のチョン・ヘイル監督(57)が1日、デンソーとの今季Wリーグ第14戦(11月29日、愛知・豊橋市)で起きた「判定問題」について初めて心境を語った。「このような問題は2度と起きてほしくない」。

 同試合の第4クオーター終了直前、53-53の同点の場面でシャンソン化粧品のG三好南穂(22)がファウルを受けた。しかし、審判の笛よりも終了を知らせるブザーの方が早く鳴ったと判断された。シャンソン化粧品は抗議するも、フリースローは認められず延長戦に突入。試合は59-61でシャンソン化粧品が敗れた。

 しかし、同月30日付日刊スポーツ静岡版が、ファウルの瞬間を撮った写真を掲載した。残り0・6秒の電光掲示も写しており、シャンソン側は、これを「証拠」として30日にバスケットボール女子日本リーグ機構(WJBL)に抗議文を提出。チャン監督はこの日、「写真はありがたかった」と話した上で、当日の状況も明かした。「抗議した際、ファウルの判定が出たのが、時間内であったことを審判に確認しました」。

 一方で、今後については「会社に任せていますし、こうした問題が2度と起きないために、対策して欲しい。チームは次の試合に目を向けてますから」と話し、5日のJX-ENEOS戦(藤枝市・静岡県武道館)で行われる次戦に集中することを明かした。