世界王者の永瀬貴規(22=筑波大)が思わぬ反則負けを喫した。

 準決勝で、内股をかけたところをまたがれると、上衣の襟下を握っていた左手が、相手の股にかかる格好に。ズボンに触れる意図はなかったが、脚取りを取られた。「襟を持っていたので大丈夫と思った。逆に五輪でなくて良かった」と、しっかりその後の3位決定戦に勝った本人は気丈だったが、男子の井上監督も審判団に説明を求め、「2度とあってはならない」と語気を強めた。全柔連として国際連盟に意見を述べる見通しだ。