予選から快進撃を続け、日米両方の国籍を持つ世界127位の大坂なおみ(18)をめぐって、日米の争奪戦が勃発した。

 ツアーでは、日本選手として転戦。本人も日本代表を希望しているが、米国テニス協会(USTA)が今大会の活躍で強力なアプローチを仕掛けているという。誰もが認める才能をめぐり、激しい綱引きが始まった。

 日米ともにのどから手が出るほどほしい逸材だ。関係者の誰もが「将来はトップ10間違いなし」と太鼓判を押す才能に、注目が集まる。大坂自身は「夢は日本代表で東京五輪に出たい」と話すが、米国サイドもついに触手を伸ばし始めた。

 古豪米国は世界女王のセリーナ、4大大会7度の優勝を誇るビーナスのウィリアムズ姉妹を除けば、スターが育っていない。USTAは、女子代表のフェルナンデス監督が大坂の父レオナルドさんに、すべての面倒を見ると約束したと伝えられる。全豪もUSTA関係者が大坂の試合をチェックしていたという。