競泳男子平泳ぎの北島康介(33=日本コカ・コーラ)が23日、成田空港から高地合宿先のスペイン・グラナダへ出発した。リオデジャネイロ五輪代表選考会を兼ねた4月の日本選手権(4日開幕、東京辰巳国際水泳場)に向けて約1カ月間、萩野や星らとともに標高2300メートルの現地で泳ぎ込む。

 日本選手権前の最後の実戦となったコナミオープン(20、21日)では100メートル平泳ぎで今季ベスト、200メートルは2分10秒台と、体調不良の中では安定した力を発揮した。現地では「平井コーチのメニューを120%こなして、爆発力をつけたい」と、5大会連続の五輪出場へラストスパートに入る。

 日本選手権では2位以内に入り、日本水連が五輪の決勝進出を見込んで設定した派遣標準記録(男子100メートル平泳ぎは59秒63、200メートルは2分9秒54)を突破しなければならない。「(五輪に)行ける確証はない。水泳人生を懸けた1カ月になる。1回1回の練習から強気に勝負していきたい」と闘志を燃やした。