男子ハンマー投げ室伏広治(41=ミズノ)と経団連オリンピック・パラリンピック等推進委員会委員長の豊田章男氏(59=トヨタ自動車社長)が7日、宮城・石巻市を訪れた。当初は石巻市総合運動公園に設置されている旧国立競技場の聖火台磨きが行われる予定だったが、あいにくの荒天で中止に。急きょ、日本製紙石巻野球部の室内練習場を借りて子どもたちと交流を行った。

 室伏は15年6月に石巻市で行った点火式の際も雨にたたれ「雨男なのかも知れませんね」と残念そうに笑った。それでも「(支援に訪れる理由は)石巻には前から交流があって、震災の前の状況を知っているから。前の状態に一刻も早く戻したいと感じる。震災の起きた11年と、3・11以降ではアスリートのコメントも変わってきている。それまでは『悔しいです』とか、ふてくされたりとか自分に対しての話。でも震災以降は『誰かのためにやれました』とか『東北の子どもたちが見てくれているから』とかに変わった。スポーツにはメッセージがある」と復興に向けて、スポーツの力で貢献したいとあらためて話した。