世界にビッグサプライズを起こした歴戦の雄も、相撲の迫力に圧倒された!

 1日、東京・江東区の尾車部屋で行われた二所ノ関一門の連合稽古を、ラグビーの世界最高峰リーグ「スーパーラグビー」に参戦中の日本チーム「サンウルブズ」に所属するWTB山田章仁(30=パナソニック)とフッカー木津武士(27=神戸製鋼)が見学に訪れた。

 南アフリカを破るなど、昨秋のW杯で世界をアッとおどろかせたエディー・ジャパンの勇士も、立ち合いで肌と肌がぶつかり合う迫力の音、申し合いで稽古相手として力士が殺到する姿に驚いた様子。小1から中3まで相撲教室に通った木津は、予備知識があり大関豪栄道や勢、遠藤、石浦ら関取衆とも親交があるといい「大関同士の三番稽古は立ち合いのスピード感が違う。まわしを着けて土俵に上がりたかった」。石浦が手配してくれたチケットで夏場所初日(8日)を知人らと観戦に行くという。

 一方の山田は「感銘を受けました。ハングリーさは勉強になりました」の言葉で、若い衆の稽古を感心した。感激のあまり「意地とプライドのぶつけ合い。強くなりたいヤツだけが強くなる。南ア戦の勝利は相撲のおかげ。日本ラグビーを救ったのは相撲です」とまで口にし、稽古後は前頭嘉風(34)と談笑しながら、ちゃんこに舌鼓を打っていた。