プロサーファー田岡なつみ(22=桜美林大4年)が23日、静岡県下田市で開催された、全日本学生サーフィン選手権大会のショートボート部門で初優勝し、2020年東京五輪へ向けてロングボードとの「二刀流」で挑むことを宣言した。

 試合時間20分の決勝戦。最後の波で今大会最高得点をたたき出し、参加者180人の頂点に立った。「大学生活の集大成で、ショートで優勝することが目標の1つでした。達成できて、来年のショートボードのプロを目指す自信にもなりました。とれもうれしいです」。日焼けした顔から白い歯をのぞかせた。

 ロング部門で初のグランドチャンピオンを狙った本年度のJPSA(日本プロサーフィン連盟)ツアーは2位に終わり、悔いが残った。

 サーフィンは今年8月、IOC(国際オリンピック委員会)総会で、東京五輪の追加競技に決まった。しかし、種目はショート部門のみ。会場は千葉県一宮町の予定で、千葉市出身の田岡は地元開催を願い「東京五輪でメダル獲得」と目標を掲げ、ショートで優勝したタイミングで二刀流を決意した。

 サーフィン一家で小学生の頃から毎週日曜は「海の日」とし、両親と千葉・いすみ市の太東海岸でサーフィンをしている。高2でロングのプロになった。