【ロンドン12日=吉松忠弘】男子テニスで、世界5位の錦織圭(26=日清食品)が、自身最多の年間獲得賞金に挑む。ツアー最終戦ATPツアー・ファイナル開幕を翌日に控え、錦織は同4位のラオニッチ(カナダ)らと約2時間練習。得意のストロークなどを入念にチェックした。

 今年はすでに396万6963ドル(約4億1700万円)を稼いだ。今大会の出場給と合わせると、400万ドルの大台はすでに決定。2勝を挙げれば、出場給と合わせ年間合計450万3963ドル(約4億7300万円)となり、14年に記録した自身最多の年間獲得賞金額を更新する。

 マリー、バブリンカ、チリッチと同じ組だが、14年以来の4強入りに2勝は欲しい。世界ランクも3~5位争いも拮抗(きっこう)している。2勝で4強進出なら、年末最終ランクで自身最高の4位以内が見えてくる。

 前日の会見で、“死の組”にも「あまり気にしていない」と話した。すでに年末8人だけが資格のある今大会も3年連続出場。「ここには、いなきゃいけない。どこまで行けるかが目標」。まずは2勝で賞金、4強、世界ランクの3つを勝ち取りたい。