アンディ・マリー(29=英国)が初めて年末最終世界ランキングで1位となった。同2位のジョコビッチ(セルビア)に6-3、6-4のストレート勝ち。年末1位を決める最終決戦を制した。今大会は全勝で初優勝し、今季ツアー9勝目となった。

 1次リーグA組の錦織戦で3時間20分、準決勝のラオニッチ戦で3時間38分、ともに大会最長となった試合を戦いながら、無尽蔵のスタミナを見せた。「本当に大事な試合だった。2セットで終われたのはラッキーだった」。疲労の蓄積から、試合内容は決してトップレベルではなかったが、最高の幕切れ。ウィンブルドン、リオデジャネイロ五輪、ツアー最終戦とメジャー大会を制し、英国選手初の世界1位で今季を終えた。【吉松忠弘】