3季ぶりにフィギュアスケート世界選手権優勝を果たした羽生結弦(22=ANA)が27日、都内で行われた日本スケート連盟の優秀選手表彰祝賀会に出席し、最優秀賞に相当するJOC賞を、スピードスケートの小平奈緒(30=相沢病院)とともに受賞した。

 羽生は「あらためて今季がんばってきてよかったなと実感が湧いた」と喜び、「特に、世界選手権ではいい演技ができた。そういった演技をこれから安定してもっともっと出していけるようにがんばっていきたいと思います」と来季に向けて抱負を語った。

 23日に今季最終戦の国別対抗戦を終えたばかりだが、既に練習を再開した。男子シングル66年ぶりの連覇がかかる平昌五輪に向け、「とにかく自分の体調管理を万全にして、いつでもいい練習ができるように、いつでも練習に集中して、自分の体の声も聞いて、という状態をつくることがまず一番大事かなと考えています。また、オフシーズンだからできる技術の向上など、楽しみながらやっていきたい」と、焦らず調整していく構えだ。

 左足甲故障のために昨年のオフシーズンはアイスショー出演を見送ったが、今年は未定という。来季のプログラムは「なるべく早く準備したい」と、5月に拠点のトロントに帰り次第、準備に取りかかる予定だ。