新体操の世界選手権(9月・モスクワ)で、75年以来35年ぶりのメダルに挑む団体日本代表“フェアリージャパン”が4日、スカイツリーをのぞむ台東区で壮行演技会を開いた。山崎浩子強化本部長の「スカイツリーのようにすくすくと大きく成長してほしい」という願いを込めて、この場を同大会の壮行演技会場に選んだ。

 フェアリージャパンの7人は、昨年末から本場ロシアで長期生活を送っている。1日8時間もの練習に耐えるのと同時に、新体操は芸術という意識をたたき込まれている。北京五輪代表だった遠藤由華(18)は「練習の時から、赤いネールをし、指のつめの先まで意識しなさいと言われる」と話す。

 ロシアという地の利をいかして、今年はすでに欧州の国際大会に5大会に出場。その成果は、5月のW杯フープ種目で、銀メダルを獲得したことにつながった。「1つでもいいから(世界選手権で)メダルを獲得したい」(遠藤)。フェアリージャパンが、スカイツリーのように高く大きく羽ばたく。