日本オリンピック委員会(JOC)の竹田恒和会長は「オリンピックデー」の23日、五輪やパラリンピックの選手らと東京都庁に石原慎太郎知事を訪ね、2020年夏季五輪の開催立候補を要請する文書を手渡した。

 レスリング女子で五輪2連覇中の吉田沙保里(綜合警備保障)は金メダルを掛けて参加。「20年までに引退しているかもしれないが、東京に決まれば復帰して五輪を目指したい」とあいさつした。石原知事は約60人の参加者に「メダルをたくさん取ってくれないと国民の気持ちが盛り上がらない」と、機運が高まるよう協力を求めた。

 要請にはJOCの加盟競技団体や日本体協、日本障害者スポーツ協会など118団体が賛同した。石原知事は17日に都議会で20年五輪への再挑戦に意欲を示したが、正式な表明はしていない。