<テニス:ウィンブルドン選手権>◇9日目◇29日◇ロンドン、オールイングランドクラブ

 ジョコビッチが勢いのある新鋭を辛くも退け、2年連続の準決勝に駒を進めた。「拮抗(きっこう)した試合だった。勝ち抜けてうれしい」と安堵(あんど)感をにじませた。

 「大きな可能性と才能を持っている」と評する18歳のトミックとは、昨年からよく一緒に練習する間柄。長身から思い切り強打をたたき込んでくる相手に手を焼いた。第2セットは3-6で落とした。

 それでも第3、4セットは立て直し、接戦をものにした。苦境で発揮された勝負強さに四大大会2勝の第2シードの意地がのぞいた。