フィギュアスケート女子のエースで、9日に母親の匡子さんを亡くした浅田真央(21=中京大)が、23日開幕の全日本選手権に出場する。会場の大阪なみはやドームで22日に記者会見した。

 母親の死後、初めて公の場に姿を見せた浅田は、しっかりとした口調で質問に答えた。

 -練習を終えて

 浅田

 体の動き的には悪くなかった。日に日によくなっていくんじゃないかと思う。

 -トリプルアクセルは演技に組み込むか

 浅田

 まだ練習がある。そこでもう1度感覚を確かめてから。まだ決めていない。

 -出場を決めた理由は

 浅田

 少し落ち着いて考えたら、試合まで1週間しかない、練習しないと、と思った。欠場することは考えていなかった。

 -出場することで周囲から言われたことは

 浅田

 頑張ってねとか、頑張ってるから頑張らなくていい、とも言われた。いつも通りということが、一番今大切にしている言葉。

 -練習はいつから

 浅田

 13日から再開した。少し休んだ日が多かったのでゆっくりスタートした。約1週間、今までと変わらない練習をした。

 -今大会に向けて

 浅田

 ことし最後の試合になるので、いい演技で締めくくりたい。得点とか順位とかではなく、今できる演技をしたい。