<フェンシング:ロンドン五輪アジア・オセアニア最終予選>◇21日◇和歌山ビッグホエール◇男子エペほか

 男子エペで北京五輪に続く代表を逃した西田祥吾(29=ネクサス)は大粒の涙を流しながら「今まで一緒にやってきた仲間が応援してくれて、本当にもう…」と声を震わせた。

 3位以内に入れば五輪出場決定だったが、準々決勝で初対戦の格下にてこずった。「間合いを感じることができなかった。焦って前に出てしまった」という。しばらく立ち上がれないほどの落胆ぶりだった。

 五輪への挑戦が終わり、アジア選手権後に引退することを明かした。鹿児島県出身の西田は「後輩たちに最後にしっかり伝えたい」と感慨深げに話した。