アジア・オリンピック評議会(OCA)のアハマド会長は30日、2020年夏季五輪招致を目指す3都市の中で東京を支持すると明言した。

 アハマド氏は昨年4月に各国オリンピック委員会連合(ANOC)会長に就任し、アジアにとどまらず世界の国内オリンピック委員会を束ねる立場にある。

 クウェート人の同会長は、イスラム圏で初の五輪開催を目指すトルコのイスタンブールとの関係から、東京支持を鮮明にしにくいとの見方があったが、「私は何よりもまずOCAの会長だ。OCAを率いている限り、アジアからただ一つの立候補である東京を支持する」と述べた。トルコ・オリンピック委員会は欧州に所属している。

 アハマド氏は東京について、4年前の前回招致より有力な候補になっていると指摘。「前回の経験を生かした効果的な活動を進めている。竹田恒和日本オリンピック委員会(JOC)会長が国際オリンピック委員会(IOC)委員に昨年就任したことで、IOCの各委員とより緊密な関係を構築している」と説明した。