<バレーボール:W杯女子大会・日本3-0ブラジル>◇8日目◇13日◇札幌・北海きたえーる

 木村沙織(25=東レ)が「エース」らしい仕事を見せた。世界ランク1位のブラジルを相手に、決定率51・4%の確実さで18本のスパイクを決めるなど両チーム最多の20得点。「チャレンジャーとして戦うだけだった。今日の1勝はチームにとって大きな1勝。次につなげたい」と声を弾ませた。

 コートを離れれば「天然ぶり」も発揮した。試合後の場内インタビューで「どんな思いで臨みましたか?」と聞かれると、うわの空だったためアナウンサーに小声で「もう1回、お願いします」。その姿が大型スクリーンに映し出されており場内が笑いに包まれたあと、「ストレートで勝てて良かったと思います」。質問とかみ合わない答えにチームメートに爆笑され、照れ笑いを浮かべていた。