女子バスケットボールWリーグのシャンソン化粧品は17日から、日本航空と今季初の地元戦(掛川、富士)を行う。これまで戦った3チームとはいずれも1勝1敗で、波に乗りきれない。第3戦からセンターで先発起用され、弱点だったリバウンドを補っている185センチ川村李沙(27)を中心に、高さを生かして地元で初の2戦連勝を狙う。

 ゴール下の支配者となっても、川村は満足していなかった。初体験のセンターで第3戦から先発し続けるなど、全6試合に出場。チーム最多45リバウンド、平均得点も13・83点と同2位を誇っている。だが「全然満足していない。課しているのは平均20得点。それだって決して高い目標ではない。リバウンドも取って当たり前。1番身長が高いんですから」。そう言って、自分を厳しく律した。

 新加入ながら、実績は折り紙つき。中国・遼寧省で生まれ、同代表のBチームにも選ばれたことがある。03年に来日し、今年2月に日本国籍を取得。当初はまったく分からなかった日本語も懸命の勉強で、今では「自腹」など「変わった日本語の方が分かる」ようになった。試合を経るごとに、相手は2人がかりでつぶしにきているが「自分が周りの選手にうまくつなげばいい。2連勝がないのは悔しいので、必ず地元でします」。そう言い切った。