【台北(台湾)16日=今村健人】フィギュアスケートの4大陸選手権(17日開幕、台北)に出場する浅田真央(20=中京大)が、夜に現地入りした。関係者を伴わずに到着した“異例”の1人旅だったが、笑みを絶やさず「台湾は初めてなので、どういうところだろうとワクワクしている」と胸の内を明かした。

 出発前の名古屋・中部国際空港では居合わせた観光客から「真央ちゃ~ん」という歓声が響いたが、台湾でも注目された。世界女王の到着に、桃園空港には現地メディアも訪れた。テレビカメラを向けられると「食べることがすごく好きなので、楽しみ。中華(料理)なんですよね?

 試合前に食べると大変なので、終わるまでは控えめにします」と、台湾料理を試合後の楽しみにした。

 今大会は2連覇が懸かるが、照準はあくまで同じく連覇に挑む3月の世界選手権(東京)。全日本女王の安藤、バンクーバー五輪代表の鈴木と実力者がそろい「日本人選手の中でもすごいハイレベルなので、いい刺激になる。シーズン前半に比べたら良い状態。トリプルアクセル(3回転半)も良くなってきている。あとは自分に任せるのみ」。昨年の全日本選手権でつかんだ完全復活の手応えを確実なものにするべく、浅田が台湾で舞う。