<ノルディックスキー:吉田杯ジャンプ>◇18日◇北海道・名寄市ピヤシリシャンツェ(HS100メートル、K点90メートル)

 女子は初開催されたW杯(ノルウェー・リレハンメル)で5位に入賞した高梨沙羅(15=北海道・上川中)が、前日17日の名寄ピヤシリ大会に続く、自身初の国内開幕2連勝を飾った。1回目に最長不倒96メートルを飛びリードすると、2回目も88メートルを飛んで完全V。来年1月3日から再び始まる欧州遠征に弾みをつけた。

 高梨は過去1度も勝てなかった名寄で開幕2連勝を飾るなど、ジンクスを完全払拭(ふっしょく)した。「2連勝できてこの台をようやく克服できた」。今年4月に14年ソチ五輪の正式種目に採用が決定。3日には初のW杯が開催されるなど11年を「初」の漢字1文字で振り返った。「今年はいろんなことがスタートした年。これまでは先輩たちが作ってきた道だけど、今度は自分がそういう立場になれるように頑張りたい」と頼もしかった。